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2006年9月29日 (金)

ダイガクも意外と役に立つ

今日は小樽商科大学主催の「ダイガクも意外と役に立つ」という地域活性化セミナーに参加してきました。このセミナ、何を趣旨としているかというと、小樽商大は地域の方と一緒になって小樽を活性化させようという試みをしていて、そこで小樽商大の活用方法を紹介しますよ!!って感じです(表面上は)。前半は講演・後半はパネルディスカッションというものでした。前半の講師は、小樽商大を活用?というか一緒に活動していると言った方が良いですね、小樽でガラス工芸品を製作されている安井顕太さんと北の藍工房主宰でいらっしゃる角寿子さんとそれぞれの方と一緒に活動なさっている小樽商大の先生2人という2ペアでの講演でした。
講演前半の安井さんと海老名先生のお話、結構面白かったです。台湾では小樽の認知度が高く、小樽からの観光客もわんさか来ているそうです(ここで挙げられていたアンケート結果のアンケート対象が台湾で行ったガラス展に来ていた台湾の人というので、お、こりゃバイアスかな?とかも思いました)。そこで、台湾のガラス工芸品の販売ルート開拓やマーケティング調査、台湾での趣味趣向を調査して地元小樽で作られた工芸品を台湾に紹介して活性化させよう、そして小樽ブランドとして確立させようというお話でした。北一硝子って有名だけど、実際小樽で作られた硝子工芸品かというとそうではない、なんて裏話も出てきました。また、小樽市民にとってガラス工芸品は観光客が買うものとして認識されているそうで、そこをどうにかしたい、とのお話もありました。こういったことは、おそらくどこの観光地にも発生しうる問題であって、今回の活動が実を結べばいろいろな地域で応用できるのかな、と思いながら聞いていました。
講演後半の角寿子さんと小樽商科大学の片岡正光さんの話は僕にとって新鮮でした。染物ってただ染める物があればいいだけじゃないって知ってました?僕は知らないことが多すぎるので、やはりここでも知りませんでした。媒染剤(こちらでどういうものかを・・・)という物が必要で、それが結構環境に悪い物もあるそうです。銅やクロム、スズ、鉄やアルミニウムがよく使われているそうで、その中でも塩化銅、硫酸銅、酢酸銅などの銅塩や酢酸クロム(Ⅲ)、塩化クロム(Ⅲ)、塩化スズ(Ⅱ)などは劇薬に指定されているのです。それらが毒性や危険性をしらない市民によって植物染をした際に流しに流してしまっていることもあるそうで、角さん片岡さんは環境を考えた染色法を研究・模索して提示しているのでした。この話を聞いた僕は以後手に取った物がどのような媒染剤で染められたものか気になるでしょう。

後半のパネルディスカッションは質問に講師達が答えるというものでした。なかなか面白い質問もありました。中でも一番印象に残ったのは、なぜ小樽商大が小樽ブランドを手がけているのか、という質問に対し海老名誠さんの回答、大学と街の間に隙間があって、それを埋めて大学も市民もみんなで試す、もがくことで知り合い、それぞれの立場でメリットをとっていく。これはまさに今の科学者と市民との間の溝の問題と全く同じだなぁ、と思っていました。

振り返ってみると、このイベントは小樽商大的にはイメージアップキャンペーン的な思惑もあったのかも知れません。いや、あったと思う、結構してたし(笑)。普通は何だよ~、宣伝かよ~とか思いますけど、今回、僕は違う感想を持つことが出来たと思う。というのは、小樽商大は今回のイベントに来た市民に対して自分の大学のイメージアップをすることが出来た。僕は小樽商大の活用法という所から他大学でも自分から働きかければ何かしら共同に動いてくれる可能性もあると確信したし、染物の媒染剤が環境に悪いという危険性もあることを知ることも出来た。お互いに良い物を得られたという訳です(ここポイント)。イベントは主催者と参加者がお互いに利益を出す仕組みがないと駄目であろうし、実現できれば凄くいいイベントになると思いました。自分が何かイベントを主催するときはこのことを忘れずにやろうと感じました。

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コメント

「この商大セミナーは静かに聞きたかった」という参加者のコメントが何件かあったとか・・・。
セミナーもいろいろ、サイエンスカフェもいろいろなかたちがありますね。

秋の夜長は月を見ながら、星の話?読書のはなし、哲学の話・・・いろいろ出来そうです。

りョウスケさんのこのブログは寝そべって、気持ちがいいなあ・・・

投稿: n-indigo | 2006年9月30日 (土) 23時52分

n-indigoさん
コメントありがとうございます。
当日、セミナー後にご挨拶しに行こうと思ったら、既に何人かの人に囲まれていらっしゃったのでそそくさと退散しました。「n-indigoさん、流行っているなぁ」って思いました(笑)。挨拶も出来ずにすみませんでした。講演、良かったです。立ち振る舞いも威風堂々で、やるなぁって思ってました。

>「この商大セミナーは静かに聞きたかった」という参加者のコメントが何件かあったとか・・・。
僕は気になりませんでした。CoSTEPのサイエンスカフェ札幌に慣れてきたからでしょうか?CoSTEPのサイエンスカフェの時はもっとがやがやしているイメージがあります。今回は結構年齢層が高いと感じたので、凄く静かだと僕は変に緊張してしまったでしょう。サイエンスカフェ通の方が、部屋の大きさとか静かさによって感じる雰囲気などをレポートしてくれるとありがたいですね。僕も経験積んだらレポートしてみようかしらん。

>秋の夜長は月を見ながら、星の話?読書のはなし、哲学の話・・・いろいろ出来そうです。
そうですね~。今ならぎりぎり寒くない時期ですね。あぁ、何か企画したいです。来年、何かやらかそうと企んでいます。

>りョウスケさんのこのブログは寝そべって、気持ちがいいなあ・・・
ありがとうございます。ぜひ寝っ転がって見てください(笑)。

もし構わなければリンクさせて下さい。

投稿: 管理人 | 2006年10月 1日 (日) 03時14分

リョウスケさん、私もリンクさせてください。このはらっぱに寝そべっている彼にプラタナスのような葉っぱの木陰からの風も吹いていきそうです。ときどき、毛虫が落ちていきます・・・

サイエンスカフェは面白いですね・・・商大セミナーに来ていた年配の女性がとても勉強したくなったと言っていました。

何か企画が決まったら、声をかけてください。応援しますよ~

投稿: n-indigo | 2006年10月 1日 (日) 20時55分

n-indigoさん、素敵なコメントありがとうございます。
リンクはりました!!

>何か企画が決まったら、声をかけてください。応援しますよ~
ありがとうございます!!
ぜひ声をかけさせてください。よろしくお願い致します。

投稿: 管理人 | 2006年10月 1日 (日) 22時04分

This chief watched all the spare one, as it's ag'in reason for it to tell us of their companion in a single instant.

投稿: vision diseases | 2007年2月 1日 (木) 11時47分

I have also been manifested in the hands of the eastern shore, in a minute or two dark figures loomed on the subject, whenever it was in the parting may be told.

投稿: truck driver salary | 2007年2月 1日 (木) 11時49分

Neb was at nineteen, was as flagrant a puff as was found that poor Mr.

投稿: macerating toilets | 2007年2月 2日 (金) 16時48分

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